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其の六

1ダースの期待

福新楼で食事をするステータス。
それが常連である由縁かもしれません。

福新楼の二軒隣のビル内に、化粧品の卸と小売販売のオフィスを構える『プルミエール福岡(株)』の副田さんは、三十数年来、公私にわたり頻繁に福新楼をご愛顧いただいている大切なお客さまである。週に二~三回は福新楼に足を運んでくださる副田さんに、料理について、スタッフとのエピソードなどをお聞かせいただいた。

八月十日の創業記念日で、101周年をお迎えになり、おめでとうございます。一世紀も続いているとは、凄いですね。
私が最初に福新楼に来店したのは昭和四十年代で、あの頃は友人たちと連れ立って、焼鶏をいただくことが多かったですね。昭和59年にパインクレストビルに事務所を構えてからは、昼食時や家族での食事利用が多くなりました。レストランのスタッフともすっかり顔見知りですし、「今日の料理はいかがでしたか?」と意見を求められれば「今日のはおいしかった」とか「野菜がちょっと煮え過ぎていたよ」など、率直な感想を述べさせていただくような、互いの信頼関係が築けているのではないでしょうか

数年前に私は胃潰瘍を患いまして、退院直後に「何か胃にやさしいものを」とお願いしたところ、料理人さんがクコの実や伝七人参入りの特製粥を仕立ててくださるお気遣いもいただきました。おかげで妻も、ますます福新楼贔屓。昼時など、妻と二人で訪れることもありますよ。

よくお願いするのは、皿うどんやパリパリ焼そばのあんかけ(八珍脆麺)、チャンポン、トンポーローなどです。どれも肉や野菜がふんだんに摂れますからね。中でも、私の好みはパリパリ焼そばで、麺がカラッとかたいときは嬉しいですね。本来なら、パリパリ麺にあんをかけた状態で出されているようですが、私の場合、「あんはかけずに、麺と別々に出して」とお願いします。その上、パリパリ麺が長いままだと食べにくいので、「麺はつぶしておいて」と要望を付け加えます。それももう慣れて「パリパリ皿焼そばを」とお願いするだけで、希望通りに別皿盛りのパリパリ麺つぶし状態で出してくださる。ホールスタッフと料理人さんの間では「パリパリあんかけ副田バージョン」で通っているらしく、なんとも客冥利に尽きますね。

また、現社長の張光陽さんとは、店よりも市区町村のボランティア活動の場で顔を会わせる機会が多いですね。それは、張さんの奥さまにしても然り。小中学校のPTA役員のみならず、お二人とも忙しい合間を縫って校区のお世話などに尽力され、そんな姿を知っているから尚更、自分の関係する会合が福新楼で開かれると嬉しいですね。パーティの二次会などで利用させていただくこともありますし、料理一皿ごとにボリュームがあるので、若い人たちを連れてくるのも安心です。

今回の大改装で『新界』は『NEW TERRITORY』と名を改め、麺と粥『ZHANG’S』ができ、総合的にも利用しやすくなった福新楼ですが、私の中にある「中国料理の醍醐味とステータス性を満たしてくれる店」としての格の高さは変わりません。この状態を長く保ちながら、ますますのご繁盛を願っています。

PROFILE

福岡県中央警察署 少年補導員連絡会 会長
副田 茂喜(そえだ しげき)さん

1941年、福岡市に生まれる。福岡大学卒業後、31歳で『プルミエール福岡』を創業し、翌年会社設立と同時に代表取締役となる。三十代後半に笹丘地区ソフトボールリーグの世話役になったことを皮切りに、以降、諸々のボランティア活動に関わる。現在は中央保護区保護司会理事、アビスパ福岡中央区応援団長など八団体の長を務めている。

プルミエール福岡株式会社/福岡市中央区天神2-3-10

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